ベルギー デンマーク ベッカム ドイツ 日本・トルコ友好秘話 ドイツ:パラグアイ空40% デル・ピエーロ 鳴らないホイッスル |
| 準決勝 6月25日(火) |
| ドイツvs韓国 |
ドイツ代表
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韓国代表
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| ――韓国、バラックの一撃に沈む! ドイツ決勝進出(ISM) | ||
| 65,256人がスタンドを赤く染めたソウル・スタジアムで、W杯準決勝のドイツ対韓国の一戦が行なわれた。 イタリア、スペインとの死闘を、2試合連続で延長戦の末に勝ち抜き、中2日でこの試合を迎えた韓国は、コンディション不良の金南一(キム・ナミル)、薛ギヒョン(ソル・ギヒョン)、安貞桓(アン・ジョンファン)をスタメンから外し、李天秀(イ・チョンス)、車ドゥリ(チャ・ドゥリ)、黄善洪(ファン・ソンホン)の3選手をFWに起用。MFはトップ下に朴智星(パク・チソン)、左に李栄杓(イ・ヨンピョ)、右に宋鍾国(ソン・ジョングク)、中盤の底に柳想鉄(ユ・サンチョル)。DFは右から金泰暎(キム・テヨン)、洪明甫(ホン・ミョンボ)、崔ジンチョル(チェ・ジンチョル)。GKは李雲在(イ・ウンジェ)。 対するドイツはヌビル、クローゼの2トップ。中盤の左サイドはツィーゲに代わりボーテが入り、トップ下にシュナイダー、右にフリンクス、ボランチの位置にバラックとハマンが並んだ。DFは右からラメロー、リンケ、メツェルダー。ゴールは守護神のカーンが守る。 最初の決定機は韓国に訪れる。8分、李天秀が車ドゥリとのコンビプレーからシュートを放つが、カーンが右に飛んでセーブ。序盤は互角の試合展開で進むも、30分を過ぎたあたりからフィジカルコンディションに勝るドイツがペースをつかみ始める。前半、韓国のシュート2本、ドイツのシュート5本。両チーム無得点でハーフタイムを迎えた。 54分、韓国は黄善洪に代えて安貞桓を投入する。しかし、韓国のサイド攻撃はドイツディフェンスに徹底して防がれ、試合の流れを変えることはできない。 70分、ドイツはクローゼに代えてビアホフを投入。そして迎えた75分、ヌビルが右サイドをドリブル突破し、マイナスに折り返したセンタリングを、後方から走り込んだバラックが右足でダイレクトシュート。GKが防いだボールを再びバラックが左足で合わせ、ゴールに押し込んだ。1対0、ドイツが先制点を奪った。 80分、韓国は洪明甫を下げ、薛ギヒョンを投入し、イタリア戦の再現を狙う。試合終了間際に韓国は分厚い攻撃で、ドイツゴールを再三脅かすが、ゴールを割ることはできず、結局0対1で敗れた。 アジア勢として初めてベスト4に進出し、世界を驚かす躍進を見せた韓国は、29日に大邱(テグ)で行なわれる3位決定戦に臨む。 勝ったドイツは東西ドイツ統一後は初めて、西ドイツ時代を含めると7度目となる決勝進出を果たし、30日に横浜国際総合競技場で、4度目の優勝をかけて、ブラジル対トルコの勝者と対戦する。 [6月26日 |
![]() 韓国、決勝進出ならず ドイツは7度目の進出 ドイツ−韓国 後半30分、先制ゴールを決めるドイツのバラック=ソウルW杯競技場(共同)(KYODONEWS.
All rights reserved.)23時03分更新
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![]() バラックが決勝ゴール ドイツ−韓国戦 ドイツ−韓国 後半30分、ドイツのバラック(13)が先制ゴールを決める。左端はGK李雲在=ソウルW杯競技場(共同)(KYODONEWS.
All rights reserved.)23時03分更新
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![]() W杯サッカー・バラックがゴール、ドイツ決勝へドイツ−韓国、後半、ドイツのバラック(中央)がゴールを決め、試合はドイツが1−0で勝利、決勝進出を決めた(25日、ソウルW杯競技場)(AFP=時事)22時31分更新
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| ■「韓国・3位決定戦へ」というシナリオ ここで、サッカーを心から愛する皆さんに、ささやかな「朗報」がある。 私は、この「FIFAウリナラカップTM」は、おそらく6月29日で閉幕すると予想する。つまり、韓国代表は30日に「横浜にはやってこない」ということである。 このような確信に至る根拠となったのが、先日の韓国・KBSのニュースである。そこでは、韓国代表の「祝勝パーティ」の様子が報じられ、選手一同が無礼講で、ケーキをつかんで投げ合っている光景が映し出されていた。あの聡明(そうめい)なホン・ミョンボまでもが、喜々としてケーキを投げている姿にはあぜんとさせられたが、ここで重要なのは、彼らが準決勝を控えたこの時期に、あえて「祝勝パーティ」を行ったという事実である。 つまり、こういうことだ。ベスト4進出を果たした時点で、彼らのミッションはほぼ達成されていたのである。次のドイツ戦は、言うなれば「おまけ」のようなもの。むしろ彼らにとっては、29日に行われるテグでの3位決定戦で(おそらくはトルコに)勝利することの方が、より重要であるように思えてならない。 そこで私が想像するのが、彼らにとって最も理想的な「祭りの終わらせ方」である。 彼らにしてみれば、「決勝進出」というシナリオは魅力的ではあるものの、決して得策ではないはすだ。多くの日本人の目の前で、韓国がブラジルに大敗するような事態となっては元も子もないからだ。ついでに言えば、準決勝でまたしても「誤審騒動」が起こり、次回開催国であるドイツとの関係が険悪になることも、彼らはきっと望んではいないだろう。 となれば、自国での3位決定戦こそが「ウリナラカップ」のクライマックスであり、そこで有終の美を飾ることこそが、彼らにとって最高のハッピー・エンドとなるはずだ。翌日の横浜での決勝については「どうぞご勝手に」というのが、実際のところ、彼らの本音ではないだろうか(繰り返しになるが、もはや彼らには「共催」という概念はない)。 もちろん、このような予定調和が、世界が注目するワールドカップの舞台において許されるはずもない。私自身、このシナリオが単なる妄想に終わることを切に願っている。 しかしもし、私の予想が現実のものとなったとしたら――私たちは、2002年のワールドカップが本当に、世界のサッカーファンのための祭典だったのか、あらためて検証する必要に迫られるだろう。 何はともあれ、明日の韓国とドイツとの一戦は、さまざまな意味で要注目である。 |
| グループE 6月5日(水) |
| ドイツvsアイルランド |
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| ――ドイツ 1-1 アイルランド(サッカーダイジェスト) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 主役は完全にアイルランドだった。 大声援の波の中、ドイツ相手に試合終了間際の同点ゴール。試合後、チームは各々がひとしきり周りの人との抱擁を繰り返し、その後選手、スタッフが手を組んで一列に並び、興奮絶頂にあるサポーターにアピールした。まるで優勝でもしたかのような騒ぎである。日本でいえばお正月の高校サッカーのような趣きといったところか。とにかく日本人受けする劇的なゲームだった。アイルランドここにあり。キーワードは「あきらめない」である。 海外からやってきたアイルランドサポーターは約7000人に上るという。彼らの野太い声がスタジアムに響き渡り、完全に「ホームの雰囲気」を作り出していた。 立ち上がりはお互いに様子見があり、試合が動かなかったが、一瞬のスキから19分にドイツが先制する。左のバラックからのクロスを決めたのは、前試合のサウジアラビア戦でハットトリックを決めたクローゼ。瞬間的なスピードで相手の前に出る速さは際立っており、この日もサウジ戦のコピーを見ているかのような展開でゴールを決めた。 だがアイルランドはその後、持ち前の速いパスワークでペースを握る。各選手が出し惜しみしないランニングを見せるから、それがボールを持った人の効果的なサポートにつながり、パスが通る。ただシュート前の最後の攻撃の部分ではアイデアに欠けるため、ドイツ守備陣に度々跳ね返されることとなった。ボールを支配するアイルランドにカウンター狙いのドイツという図式が強くなっていく。アイルランドはそれでも決してひるまず、手を抜くことはなく、しつこく自分たちのやり方でチャンスを狙っていくのである。 要は気合とど根性のサッカーだ。でもこのレベルで90分そのスピリットを出し続けられると、対するほうはいくらドイツといえどもスキを作ってしまう。後半も終始同じペースで攻め続けながら点の取れないアイルランドは、後半28分にクインを投入。彼のポストプレーからの攻撃で打開を図った。 しつこくサイドへ展開し、クロスを上げるアイルランド。しぶとくクリアするドイツ。アイルランドはそのボールをまた拾ってサイドに展開する。なかなかクインにいいボールが入らない。もうだめか。しかしロスタイムに入った47分、遂にクインが競り勝って頭で落としたボールをロビー・キーンが拾って最後の最後で同点ゴールを決めた。 アイルランドはどんな状況でも絶対に試合を投げない。それが彼らの強さである。 |
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ドイツ代表
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アイルランド代表
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| ゴール前のドイツGK、オリバー・カーン(右)とアイルランドFWロビー・キーン。ドイツは前半19分、前回のサウジアラビア戦でハットトリックを達成したクローゼのヘディングで先制。その後、両チームとも得点できず、このままドイツが逃げ切るかに見えた後半ロスタイム、アロビー・キーンが豪快にシュートを決め、アイルランドがぎりぎりで同点に追いついた |
| 5日の1次リーグ・アイルランド戦。終了直前に1点を許し、引き分けた試合。悔しさに満ちた男は、ロッカールームで飲料水の瓶20本を机に叩きつけ、DF3人を呼びつけて約2時間説教した。バスに乗った他選手も、怖くて先に帰ることができず、宿舎に着いたのは午前2時だった。 |
出場選手は登録選手、先発メンバー発表、交代選手情報と随時更新しております。
なお、イエローカードのマークは試合開始前のものです。
| ブラジル5度目の優勝 ブラジルがドイツの「壁」を破って2―0で快勝、2大会ぶり5度目の優勝を飾った。グループリーグからの全勝優勝は、1970年メキシコ大会のブラジル以来32年ぶりの快挙だった。均衡が破れたのは67分。相手ボールを奪ったロナウドからのパスを受けたリバウドが、低い弾道の強烈なシュート。これをドイツの守護神カーンがはじいたところを、ロナウドが右足で押し込んだ。ロナウドは79分にもゴール右隅に決め、今大会8得点を挙げて得点王に輝いた。ドイツは、30分と前半ロスタイムに、GKカーンがロナウドの決定的なシュートを阻むなど、前半は持ち前の堅守でブラジルの攻撃に耐えた。しかし、最後は圧倒的な個人技で迫るブラジルの攻撃に防御線が破られ、守護神も力つきた。ドイツは4度目の準優勝。 |
ドイツGKカーン 不屈の守護神 記憶残す
大会の顔が、雨に泣いていた。ゴールポストに寄りかかって座り込んだ。「ゴリラ」と呼ばれるいかつい顔でゴールを死守し、味方を叱咤(しった)し続けたドイツの主将オリバー・カーン(33)。ブラジルと頂点を争った最後の舞台でも迫力あふれるプレーを再三見せたが、ついに力尽きた。
来日後の練習では、ほかの選手が帰った後もピッチに残り、コーチのボールを受けた。決勝戦を前にした会見では「人生をかけて臨む。100%以上の力を出す」と誓った。
2年前、本国で子供がゴールを奪うごとに寄付金が増えるチャリティーイベントに参加したことがある。だが、「どんな時でも得点はさせたくない」と、子供たちが泣き出しそうになっても1点も許さなかった。
1974年、5歳の時に開かれたW杯西独大会。地元優勝の立役者となったGKゼップ・マイヤーのプレーに目を奪われた。両親からマイヤーの名前入りのグラブをもらい、「あの選手のようになりたい」と進路を決めた。
天職に、手を抜くことはない。
今大会前、欧州予選で苦戦したドイツの前評判は低かった。チームを決勝まで引っ張った活躍に本国ではカーンの歌も登場、ヒットチャートを急上昇している。日本でも堂々とした態度が「男らしい」と、人気がうなぎ登りだ。「その名はオリー・カーン、くじけない、やつは泥まみれのキャプテン」。歌詞そのままに、不屈のゲルマン魂の象徴だった。
「今大会唯一のミス。それだけに悔しさは10倍だ。何も慰めにならない」。試合後、はじいたボールを決められたブラジルの最初の得点に触れて自分を責めたが、実はその前の接触プレーで右手小指のじん帯を切っていた。
「世界最高のGK」の称号は揺るがない。ピッチに焼きついた強烈な記憶に、約7万人の大観衆はいつまでも拍手を送った。
(2002/07/01付 読売新聞朝刊)
3バックシステムに安定感
決勝までの7試合で挙げた18得点のうち15点をマークしたのが、ロナウド、リバウド、ロナウジーニョの3R。ブラジルの攻撃は、この傑出した3人の個人的な能力に頼るところが大きかった。そのうえ、フェリペ監督は、右のカフー、左のロベルトカルロスという世界屈指のサイドバックの攻撃力を生かすため、ブラジル伝統の4バックではなく、3バックにして2人のポジションを少し上げた。
反面、守備には不安が生まれた。特に最初の4試合は、ジュニーニョパウリスタというトップ下でのプレーを得意とする選手を先発起用したため、中盤でのチェックが非常に薄かった。しかし、準々決勝から彼に代わってクレベルソンを先発で起用し、ジウベルトシウバとの2人ボランチにしてからは守備が安定した。
この2人は、数少ない国内クラブ組で比較的無名だが、大会を通じて安定したプレーを披露。彼らを抜てきした監督の手腕の確かさを証明する結果となった。 この2人と3バックとの連係も試合ごとに確実に良くなり、決勝では、過去6度の決勝で必ず得点してきたドイツをついに完封した。
ブラジルの国旗に描かれた地球には、「秩序と進歩」という言葉が書いてあるが、今回のブラジルは、まさに大会が進んでいくに連れて進歩し、秩序を築き上げた感があった。(
鉄壁カーン 力尽く
世界一の「矛」と「盾」がぶつかれば、必ずどちらかが壊れる。世界最高の舞台で先に壊れたのは、「盾」のカーンの方だった。
準決勝まで6戦して5試合で完封のドイツGKカーンは、世界ナンバーワンの名にふさわしく、決勝でも素晴らしいセーブを見せた。前半、ブラジルの強力攻撃陣に苦しめられながら、しっかりゴール前に立ちはだかった。19分、30分と、ロナウドと1対1となるピンチを迎えたが、うまくしのいだ。前半終了間際にも、ロナウドの鋭い反転シュートを受けながら、足を出してブロック。このまま、すきを与えないかと思われた。
だが、ブラジル攻撃陣は、「どんな盾でも突き破る矛」だった。67分、リバウドのシュートを体に当て、前にこぼすと、これをロナウドに押し込まれた。処理の難しいボールだったが、カーンは「7試合で、唯一犯したミスだった」と、自分を厳しく責めた。
主将としてチームを率いてきただけに、だれよりも落胆の色は濃かった。試合終了の笛が鳴ると、水を飲んでボトルを投げ捨て、さらにグラブも投げ捨て、がっくりとゴールポスト前に座り込んでしまった。
しかし、攻撃陣に傑出したスターがいないチームで、彼の力で準優勝できたことは、だれもがわかっていた。選手は交互にカーンへと歩み寄り、握手をかわし、感謝の言葉をかけた。
悔いは残った。しかし、今大会に残した足跡には自信を持っている。「素晴らしいW杯の思い出は、不運な失点で消されてしまうものではないさ」という言葉に、共感するファンは多いはずだ。
鉄壁カーン 力尽く
世界一の「矛」と「盾」がぶつかれば、必ずどちらかが壊れる。世界最高の舞台で先に壊れたのは、「盾」のカーンの方だった。
準決勝まで6戦して5試合で完封のドイツGKカーンは、世界ナンバーワンの名にふさわしく、決勝でも素晴らしいセーブを見せた。前半、ブラジルの強力攻撃陣に苦しめられながら、しっかりゴール前に立ちはだかった。19分、30分と、ロナウドと1対1となるピンチを迎えたが、うまくしのいだ。前半終了間際にも、ロナウドの鋭い反転シュートを受けながら、足を出してブロック。このまま、すきを与えないかと思われた。
だが、ブラジル攻撃陣は、「どんな盾でも突き破る矛」だった。67分、リバウドのシュートを体に当て、前にこぼすと、これをロナウドに押し込まれた。処理の難しいボールだったが、カーンは「7試合で、唯一犯したミスだった」と、自分を厳しく責めた。
主将としてチームを率いてきただけに、だれよりも落胆の色は濃かった。試合終了の笛が鳴ると、水を飲んでボトルを投げ捨て、さらにグラブも投げ捨て、がっくりとゴールポスト前に座り込んでしまった。
しかし、攻撃陣に傑出したスターがいないチームで、彼の力で準優勝できたことは、だれもがわかっていた。選手は交互にカーンへと歩み寄り、握手をかわし、感謝の言葉をかけた。
悔いは残った。しかし、今大会に残した足跡には自信を持っている。「素晴らしいW杯の思い出は、不運な失点で消されてしまうものではないさ」という言葉に、共感するファンは多いはずだ。
| カーン無念の2失点…「2010年まで現役だ!」
(サンスポ) 2002 年 7月 1日 |
4年後へ闘魂伝承だ! 決勝のブラジル戦(6月30日、横浜国際)にドイツは0−2で敗れ準優勝に終わったが、進撃の功労者は主将のGKオリバー・カーン(33)だった。決勝戦で2点を失ったものの、大会最優秀GK『ヤシン賞』を獲得し、世界最高GKの座を射止めた。試合後には2010年までの現役続行を宣言。自国開催される次回のW杯の舞台で、世界一に君臨するつもりだ。〔写真:必死のダイブもわずか届かず。ロナウドの弾丸シュートがカーンの鉄壁の守備を突き破った〕 勝者と敗者を切り裂く無情の笛が鳴り響いた。カーンは近くにあった水を飲み干し、ボトルを投げ捨てた。両手のグローブを地面に叩きつけた。ゴールポストに寄りかかり、走り回るカナリア色の選手たちを10分間、じっと見つめ続けた。 「ただひとつのミスが残酷なほどに響いた。打ちひしがれた気分だ」。ごつい顔が、大粒の涙でいっぱいになった。 後半22分だった。リバウドのシュートは真正面。しかし、雨でぬれたボールは両手から滑り、目の前に落ちた。ロナウドの右足で押しこまれたボールに、転びながらも必死に追いすがったが、指先数センチ及ばなかった。再三の猛セーブで、大ピンチを救い続けてきた英雄。しかし、一度の失敗も許されないのがGKの悲しき宿命だった。 それでも「16強が関の山と思っていたでしょう」とフェラー監督が苦笑する下馬評だったドイツには、準優勝は大きな勲章だ。ゲルマン魂の権化。カーンの不屈の闘志が導いた結果だった。 後半7分に相手MFジルベルト・シルバに右手を踏まれ、小指のじん帯を損傷。1メートル88の巨体で「ゴリラ」の異名を取る屈強GKも万全ではなかった。失点の責任を痛感しひとり立ち尽くす。しかし、そんなカーンに仲間たちが次々と握手を求めるのも当然だった。 5日の1次リーグ・アイルランド戦。終了直前に1点を許し、引き分けた試合。悔しさに満ちた男は、ロッカールームで飲料水の瓶20本を机に叩きつけ、DF3人を呼びつけて約2時間説教した。バスに乗った他選手も、怖くて先に帰ることができず、宿舎に着いたのは午前2時だった。 『ブル・カーン』(ドイツ語で火山)と呼ばれ、爆発したら手がつけられない男。隣家の芝が刈りそろえられていないことに腹を立て、怒鳴りこんだこともある完璧主義者のゲキで、以降準決勝まで無失点を貫いた。 「精神力で偉大な結果を残せた。2006年には、さらにいいチームになる」。右手小指の添え木を涙で湿らせ、強く言い放った。南ドイツ新聞のハフナー記者には「このレベルを40歳まで楽に保てる」と言い切った。 『ヤシン賞』は獲得したが、ワールドカップは手にできなかった。37歳の母国のドイツW杯で借りは返す。さらに、41歳で臨む次々回W杯も…。すべての栄光をつかむまで、ゲルマンの炎は消えはしない。 |
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ベルギー デンマーク ベッカム ドイツ 日本・トルコ友好秘話 ドイツ:パラグアイ空40% デル・ピエーロ 鳴らないホイッスル